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【小野さんの「たたかう地理学」】

 

小野さんの「たたかい」

  環境の問題に携わると言うことは、多かれ少なかれ「たたかい」の要素に直面します。
  そもそも、安易に流れたい人間が作るこの社会の中で、何がしかの自制を求めるのが環境問題ですから、このことが必要になるのは当然です。
  私の親しい友人であり、また優れた師匠であった小野有五さんの活動は、折に触れて耳に入っていましたが、「たたかう地理学」を読んで、改めてその「たたかい」の中味がよくわかりました。

  仲間たちとその周りの人たちに早くそれに触れて頂きたいと思い、本の一部を小野さんの了解のもとで転載します(書き込んで汚したページのコピー―ですが)。「たたかう」姿勢は、「やりつづける」「まげない」「つらぬく」であり、小野さんの場合、これに「客観的に」「科学的に」さらに「芸術的」が加わっていると思います。
  3.11のあとの、メルトダウンの危険が少し落ち着いたころ、電話でその時の気持ちを話したら、「そんなに甘くは無いよ、これからが大変だぞ」と怒られたことを思い出します。いまは正にその通りです。
  すでに「安全で安い」という原発神話を信じる人はいなくなったと思いますが、本当に豊かで安全である未来に向けて、今の人達が何をしたら良いのか、この本が考える指標になると思います。まずその一部を転載しました。