「夏休み親子で自然と志賀高原」
山の自然学クラブが、奥志賀高原で自然のご案内をしています、 http://sigakogen-inpre.jimdo.com/またはこちらを開いて下さると、今年の計画をご覧になれます。
私たちは毎年志賀高原で自然のご案内をしています。2019年は、8月1日~15日、シャレークリスチャニアを基地にしてご案内いたしますので、ここにお泊りになることをお勧めします。なるべく連泊して下さって、のんびりご一緒に歩けると最高ですね。夜は毎晩サロンでミニトークをやります。この計画には以下の者が中心になってお待ちしております。
7月31日(水)~8月7日(水) 杉山 顕一
8月1日(木)~8日(木) 湊 修一
6日(火)~10日(土) 木村 隆男
10日(土)~15日(木) 長谷川博文
*状況により一部変更になる場合もあります。
昼は自然の中をぶらぶら歩き、夜は灯火親しむ自然の話題。楽しいですよ。
志賀高原は豊かな自然の宝庫です。「親子で自然の中に包まれる夏休み」をお勧めします。ここは四季それぞれの楽しみ方があります。冬はスキー、春は山菜、初夏は新緑、盛夏はのんびり避暑、秋は紅葉。それぞれの良さがありますが夏は夏。大いにその良さを満喫して下さい。このHPには今までの面白かった記録を載せました。今回も志賀の自然の中で素晴らしい体験があるでしょう。特に行きたいのは、カヤノ平のブナ林、大瀧のグリンタフ。やりたいのは覚えたての蝶々撮影です。
(以下は参考)
インタープリター体験講座・奥志賀高原
インタープリターはいかに自分の存在を気にされずに、自然に親しみ自然の意味をを発見してもらうか、それが理想だと思っていますが中々出来ないのです。舞台の黒子のようになれると良いのですが。
そういう体験をしようと、以下の日程で集まりました。
その成果は、8月1日から15日に奥志賀高原でやっている、「夏休み親子自然教室」にも生きるはずです。
(世話人:大森弘一郎、長谷川博文、杉山顕一)
日時:2016年6月18日から21日
人数:10名から15名
主催:NPO山の自然学クラブ
申し込み:大森弘一郎zero@qb3.so-net.ne.jp
集合:長野駅東口階段下 18日10時30分、解散21日の16時ごろ蓮池、(飯田行きの急行バスがある)又は22日昼頃現地解散、草津経由軽井沢から高速へ。
行動:
18日、集合後湯田中で食品の買い出し。蓮池の自然保護センターで打ち合わせ、寄り道をしながら小舎へ。夕食準備と白樺苑路それぞれ。夕食後ミーティング。
19日、天気に合わせて、全員で行動、帰舎後ミーティング。
20日、天気に合わせて、2,3組で初日の経験で適宜行動、帰舎後報告。
21日、天気に合わせて、2,3組で適宜行動、蓮池で解散、バスで長野へ。
22日、マイカー残留組は午後現地を引き上げる。
現地移動:マイカー
費用:(宿泊、食事、交通):会員(山の自然学クラブ、日本山岳会)20,000円、(ケーブルリフトは別、長野駅よりのマイカー提供者は12,000円)、会員外25000円。
行動:昼は現地観察とお互いの解説、夜は皆で座学、PPT、プロジェクターを持参します。パソコンとUSBメモリーをなるべくお持ちください。
体験講座の考え方:6月の志賀高原は自然の題材が豊富です、この自然の中で「自然が語ることを翻訳する」を皆でやってみたいのです。自分が知っていること、調べたこと、見て感じたことをお互いに解説し合う体験です。得意なことを得意な場所で、何が出来るでしょうか。良い場所へご案内しますが、やるのは私たちみんなです。
案内したい場所:カヤノ平のブナ林、大瀧の浸蝕、雑魚川のグリーンタフ、むらさきやしお、東館山の高山植物、焼額山の池塘、蓮池、おたの申す平、笠ヶ岳の水芭蕉、田の原、四十八池、横手山、澁峠、の中から最適の場所へ。
経験の活用:夏には8月1日から15日、ここで夏休み親子自然教室をやりますが、そこで生かしても良いし、他の場所で生かしてくださっても良いのです。富士山周辺でも、上高地でも、八ヶ岳周辺でも、奥多摩でも、適地は一杯。どこでも通用するインタープリテーションを体得したいと思っています。
「インタープリテーション入門」と言う本がいろいろ出ています。アマゾンで500円、気に入ったのを1冊買って読んでおいてください。
蝶々の写真撮影教室
2014年の夏、日本科学写真協会会員で蝶々の撮影の達人の宮田紀英氏(高校2年)を講師にしてやり、コツをつかみました。写すことは自然と生態の勉強をすることでもあります。今年は先生がいませんが、ご一緒に蝶を求めて歩きましょう。
行くところ:東館山植物園、焼額山とスキー場、かやの平、四十八池、リンドウの丘
ウラギンヒョウモン クジャクチョウ
この時期の蝶は午前でも午後でも場所さえ良ければいくらでも飛んでいます。夕立ちが
心配なら朝から行動するべきだと思います。
スキー場が一番蝶が多く撮りやすいところだと思います。特にヒョウモンチョウの仲間やアサギマダラが多いのではと思います。いろいろな撮り方を試そうかと思います。
同じくブナ林も実際に現地へ行ったことがないのでよくわかりませんが、ある程度開けた場所があるなら珍しい蝶でなくてもいると思います。開けているところ、明るい林が最も蝶が多いところです。比較的明るい林道があればそこをゆっくり歩くのもよしです。
この環境にはこんな蝶がいる、というのを皆様に知っていただきながら蝶の撮り方も学んでいただくのが一番だと思います。まずはゲレンデで、その後に明るい林道のようなところで、もし余裕ができたら奥地に入ってみるのが一番でしょう。現地で良さそうな場所があればアドリブで行ってみましょう。(宮田)
アサマシジミ
「志賀高原の蝶々と遊ぶ旅」のご案内
2014年8月12日~16日
「いろいろな草花が一面に広がる志賀高原は蝶々の宝庫です。8月の草原にはたくさんの蝶が舞います。彼らが舞う姿や蜜を吸う姿をじっくりと観察してみませんか」宮田紀英
山の自然学クラブの会報13号156ページに紹介した、蝶撮影の達人の若い宮田君を先生にして、志賀高原を歩こうという山の自然学クラブの計画です。志賀高原には東館山などで、蝶々の姿をいっぱい見ることができます。ゲレンデのために開けた草地は、蝶々の格好の遊び場のようです。どんな食草があって、彼らはどんな習性でどんな生活をしているのでしょうか。
宮田君はそれを教えてくれると思います。宮田君が書いてくれた文章を転載します。
「蝶を撮影していると、次第にその蝶の習性がわかるようになります。そうすると、吸蜜、交尾、産卵など、同じ種類でもたくさんのシーンを撮ることができます。つまり、わざわざ図鑑とにらめっこしなくても撮っているうちに蝶のことを知ることができてしまうのです。蝶の写真を撮ることの面白さはここにあると思います。蝶の写真を撮るときのコツは、蝶の目にピントを合わせること。そして、蝶の気持ちになることです。自分が蝶になったつもりで蝶に近づくとうまく撮影できるでしょう。」
登山道のことは忘れて蝶々を追いかけて歩いてみましょう。川村尚吾君の車で移動します。秋山郷、かやの平から横手山、本白根山までが対象です。宿泊はリーベン小舎です。カメラはデジカメから一眼レフまで何でもいいです。期間は8月12日から16日までですがその間の出入りはご自由です。予定がわかればバス停までお迎えに行きます。大森シェフの自炊です、かかる費用は宿泊・食費・ガソリンで一日5000円。現地までの交通費は自弁、長野からバス、小舎は奥志賀高原バス終点の近くです。
問い合せと申し込み:大森弘一郎 zero@qb3.so-net.ne.jp どんなことが起きるか行ってみましょう。
【夏休み自然教室】
奥志賀高原で シャレークリスチャニア http://www.okushiga.com/ を基地にして山の自然学クラブの「夏休み自然教室」を今年もやります。2014年8月1日~15日。
私も11日~17日は奥志賀にいます。希望される方がおられたら志賀高原の人の知らない自然にご案内します。カヤノ平のブナ林へ早朝、大瀧(おおぜん)の下部、朝露のコマクサの白根、稚児池の日の出、四十八池の夕日など。8月7日までにご連絡ください。 zero@qb3.so-net.ne.jp へ
【志賀高原の自然の魅力を探索しましょう】
<ネイチャーガイドウォークのコースご案内>
志賀高原は上信越高原国立公園の核心部で志賀山一帯は特別保護地区に指定されています。標高1500mの場所に低火山が数多く凸凹の地形で、その斜面と多雪を利用して戦後にスキーと温泉で発展した場所です。
豊かで多彩な自然環境が存在しています。そこで生育・生息している生き物たちをウォッチングしてみませんか。思わぬ発見に出会うかもしれません。 参加費無料
●散策道コース(ファミリー向け)
②琵琶池・水無池周遊コース (7㎞ 2時間 標高差70m) 出発地「蓮池」までバスで20分バリアフリーに整備され琵琶周遊歩道で誰もが気楽に自然を満喫。自然保護センターで自然の仕組みや見どころをチェック。豊富な湿性植物とヤマツツジの一沼も近い。
③東館山高山植物園コース (リフト利用 1時間 標高差520m) 出発地「高天ヶ原」までバスで15分
高天ヶ原からリフトで2030mの山頂に。山頂からは志賀高原のほぼ全域が眺望。山頂に広がる10haの高山植物園には志賀高原に自生する数百種の高山植物があり、季節の様々な高山植物が楽しめる。
●探勝道コース(一般向け)
④しなの木・せせらぎコース (4㎞ 2時間) 出発地「プリンスホテル西館」までバスで15分ゲレンデの斜面林を抜けながら途中全国1.2を争うしなの木の巨木に会い、雑魚川沿いの木道をいくつもの湿原の花々を愛でながらの高天ヶ原まで散策。原種イワナの魚影もみられる。
⑤志賀自然探勝コース (5.5㎞ 2時間30分 標高差160m) 出発地「蓮池」までバスで20分湿原植物の田ノ原湿原、緑に映える木戸池、ツガ・クロベの原生林、ヒカリゴケなど魅力たくさんの“特別保護地区”を巡る。途中の信州大学自然教育園の高山植物のロックガーデンも見どころ。
⑥奥志賀渓谷探勝コース (4.5㎞ 2時間) 出発地「大滝入口」まで車で15分信濃川に向かう雑魚川中流沿いを遡上する渓谷コース。ブナ・ミズナラの原生林、川沿いのシオジ、ハンノキ河畔林、様々なカエデなど積雪地帯の森を楽しむ。大小様々な滝や流れに浸食され露出した川底のグリーンタフ・緑色凝灰岩:志賀高原を底で支える1500万年前の海底堆積層)等見どころも多い。
⑦カヤノ平-ブナ林・湿原コース (5.3㎞ 2時間30分) 出発地「カヤノ平案内所」まで車で25分志賀高原の北に広がる標高1400~1700mの高原カヤノ平、その大半を占めるブナの原生林と北側の低地の北ドブ湿原の湿性植物を巡る。キヌガサソウ、ニッコウキスゲの群落や日本一美しいと言われるブナ林
を探勝。
⑧池めぐりコース-四十八池・大沼池 (10.3㎞ 4時間 標高差200m) 出発地ほたる温泉までバス30分
大小様々な湖沼、湿原、亜高山針葉樹林帯など志賀高原を代表する“特別保護地区” を巡るトレッキングコース。湿性植物が咲き乱れる四十八池、コバルトブルーに輝く大沼池など見どころがたくさん。
●登山コース(健脚向け)
⑨焼額山-お花畑・探蝶コース (9㎞ 3時間30分 標高差400m)ペンションから展望の開けたゲレンデ草原・お花畑を登り、オオシラビソの林を抜け山上の別天地 高層湿原と稚児池へ。ゲレンデのお花畑を一ノ瀬に向かって下山。お花畑ではヤナギラン、ヨツバヒヨドリ、クガイソウの群落と、それに群がるアサギマダラを始め様々な山のチョウに出会える。片道をゴンドラリフトを利用する軽々登山も可能。
⑩志賀山登山コース(12.6㎞ 5時間 標高差300m) 出発地「ほたる温泉」までバスで30分志賀高原の山々を一望でき数々の湖沼を見下ろせる魅力のコース。稜線の鞍部では高山植物が楽しめる。⑧池めぐりコースの途中で別れて志賀山・奥志賀山を縦走し四十八池へ下山し、池めぐりコースに合流する。裏志賀山から見下ろす神秘的な大沼池、池塘が点在する箱庭のような四十八池が美しい。
●その他 岩菅山・笠ヶ岳・本白根山登山、まがたまの丘 等
2014年8月 NPO法人 山の自然学クラブ
【2013年の記録】
下の写真は2013年の6月17日~19日、将来ここで皆さまをご案内しようと考えている20人が、小型バスで来て、「どこを、どのようにご案内し」「何を、どのように説明したら良いのか」の経験を積んでいるときの記録です。思いがけない経験もあって、よい数日になりました。これを夏にお見えになる、好奇心旺盛で活動的な皆様のご案内に役立てようと、皆で考えています。
サンショウオが卵を産んでいました、子供が出てくるのを見た人もいたのですが私はダメでした。
東館r山に登ると色んな高山植物を見ることが出来ます、名前を知りたいですね、高野さん教えて。
高野:メギ科のサンカヨウの花です。
カヤの平らに行きましょう、ブナ林が素晴らしいですよ。
この愉快な人たちが、交代でお待ちしております。おにぎりを作るのもうまいですよ。昼は手巻きずし。これはリーベン小舎で、
【志賀高原に自然の声を聞きに行った・報告】
山の自然学クラブ現地講座
2013年6月17日~19日
(以下は参加した小池鉄男さんの作った報告集です。)
【志賀高原と私】
髙野 信弘
私が勤務した会社の厚生寮が高天原にあった関係で、スキー、夏休み、秋の紅葉などで、志賀高原には、数えきれないほど来ていましたが、会社を退職後は、訪れることが無くなっていました。
一方、退職後の2002年から、生涯学習授業やエコツアーなどの野外観察会で、石井先生から植物観察のご指導を受けていました。そのお蔭で、すっかり植物観察の面白さにはまり、もっぱら独学で植物関係の本を読み漁り、そこに書かれていることを自分の眼で確認してみることに没頭していました。
また、牧野富太郎博士が独学で、78才まで東京帝大の講師で頑張られたことを知り、少しは猿真似のようなことができないかなと「偽(ニセ)でなく似非(エセ)牧野(髙野でなく)」を目指していました。丁度、その頃(2007年4月下旬)に、石井講師の「志賀高原の春探訪」という現地講座があり、会員外で特別に参加しました。
その時に、久しぶりに、志賀高原を訪れ、雪の中を歩いて初めて行った「おたの申す平」入口付近の原生林のクロベの逞しさ、凄さに圧倒され、感激しました。そのご縁で、山の自然学クラブに入会しました。入会後の2年間は、木曽駒現地講座、集中講座、弥陀ヶ原・立山現地講座などにも参加しましたが、その後の4年間は、私自身の活動が多忙となり、年会費だけ振込の会員となっていました。
私も、巳年の誕生日を迎える72才を機に、歩き中心で植物観察があまりできなかった山の会などをやめさせていただき、今年の4月からは、植物観察中心に絞り込みました。これで出来た余裕時間もあり、今回の現地講座の講師が石井先生であること、6月の志賀高原は初めてであること、奥志賀の未知の奥の世界へ連れっていってもらえそうなことから、写真撮影を楽しむ目的で参加しました。この撮影した写真は、私のブログ(後記)に掲載しましたので、ここでは省略し、主な感想だけとします。
シラネアオイ 東館山で
初日の夜間瀬川の河原は初めて立ち寄った所、澗満滝、高天原湿地、東館山高山植物園は、過去に行ったことがある所でした。しかし、東館山高山植物園は、私の行った記憶では、長野オリンピック前で、その時は、植栽された園地であることが歴然としていましたが、今回は、草木が繁茂し、自然の中に、自然の花が咲いている風情で、予想外に、沢山の花を撮影できました。何事にも、時間が必要だと思い知らされました。
二日目のカヤの平高原と大滝は、初めての所で、興味深々に見て歩きしました。予想していたよりも、ブナ自然林の雰囲気は素晴らしかった。北ドブ湿原では、ウワミズザクラが丁度見ごろの満開でした。川崎では、今年は4月中旬に見ごろでしたので、2ヶ月遅れていました。高度差による気温差9度と湿原の涼しさとが重なって、2ヶ月も遅い開花かなと推測しました。今度、カヤの平高原ロッジに、一度宿泊してみたいと思いました。
大滝(おおぜん)グリンタフの断層
大滝へ下る途中で、川底にグリーンタフ(緑色凝灰岩層)を見ることが出来ました。1600万年前の激しい海底火山活動で、海底に堆積したものと話を聞き、日本の地質についても、しっかり勉強しなければと思いました。
三日目の田ノ原湿原、三角池周辺、鬼押し出し園は、何度も行った所でした。鎌原観音堂はその存在を知っていたものの、初めての所でした。昔、読んだ立松和平著「浅間」という本のことを思い出しました。予期できない自然災害の恐ろしさに思いを馳せました。
鬼押し出し園は、新しい溶岩台地に、植物がこんなにも早く根付いてくることに、驚きながら、植物の生命力の強さ、凄みを感じました。
志賀高原のことは何となく知り尽くしている思いでいましたが、それは植物や地質に関心がなかった時代のことで、景観と地理を知っていたに過ぎませんでした。前回と今回の2回の現地講座で、石井先生や大森先生からお話しを伺いながら、意識して見ることによって、初めて見えてくるものが沢山ありました。特に、植物観察コースとして、未知の歩き易いコースがあることが判りました。
一方、私の活動について、少し書かせていただきますと・・・・・
1. マイブログ「のん木草・みどり見て歩き(http://midori7614.exblog.jp/)」の更新。5年前から開始。この写真撮影、整理、活用には、結構な時間をかけております。
2.かわさき市民アカデミーみどり学(コーデイネーター石井先生)の受講生で作っているサークル「みどり葉っぱ会」を主宰しています。このサークルは11年前から開始しており、現在、年36回のミニ観察会を企画し、たまには石井先生へ講師依頼することもありますが、ほとんどの観察会のガイドは、私が引き受けています。
3. 6年前に、私が発起人となって、かわさき市民アカデミーみどり学Ⅱワークショップを開設し、5年前から、そのコーデイネーターを引き受けています。授業のタイトルを「植物不思議発見」とし、学習内容と講師選定をし、日程表を作成しています。
4. ワークショップの授業の講師は、他の方へ依頼しておりましたが、3年前から私自ら、年4回の講師をしています。「旬のみどり観察ポイント」のテーマで、ブログ掲載で撮影した写真やサークルの観察会での質問~説明事項を活用し、更に、その植物から関連してくる植物生態、植生などについて、パワーポイントの映像で紹介する授業です。
5. 仲間などからミニ観察会のガイドを依頼された場合には、ボランテイアで引き受けています。
60才になってから、独学で習得した植物知識などを、このままあの世に持っていくのでは勿体ないとも考え、70才になってから、生態系保全の環境教育をめざす先生役も演ずることにしました。謂わば、70才から始める社会貢献のつもりで取組中です。
これから先、私がどれほど元気に、活動できるかは判りませんが、5年後の喜寿までを当面の目標にして、自ら健康に留意して、頑張ってみようかなと思っています。
今回の志賀高原現地講座では、大森先生から「元気・活力」をいただいたような気がしましたので、奥志賀でのインタープリターもさせていただこうかなと思いました。今年の8月前半には、家族で上高地へ行く計画などが固まっていましたが、折角、お誘いいただきましたので、これもご縁かと考え直し、今年7月31日から8月3日まで、志賀高原インタープリターを始めてみることにしました。皆さん、どうぞよろしくご指導お願いします。
志賀の記録(高野信弘さんのブログから)
今週は、17日~19日の3日間が山の自然学クラブの志賀高原現地授業、20日は日本女子大のサークルの観察会のボランテイア講師、21日はかわさき市民アカデミーみどり学Ⅱ講座と私がコーデイネーターを務めるワークショップがありましたので、珍しく5日連続の多忙な日程となり、ブログをお休みさせていただきました。
本日は、雨降りではありませんが、以前から頼まれている外での仕事は、明日以降に延期していただき、志賀高原で沢山撮影してきた写真を整理することに専念しています。
取り敢えず、1日目の17日の写真だけを選別しましたら、ブログに掲載したい写真が75枚ほどになりました。2日目~3日目の写真の整理を後回しにして、取り敢えず、当日私が撮影した順に、掲載させていただきます。私のブログの1回あたりの掲載容量に限度ありますので、6月17日1日目の分だけでも、3回に分けて、掲載させていただく予定です。2日目、3日目の写真はこれから整理しますので、どの程度掲載できるかは、現時点では判りませんが、どこかで一度掲載したものは、省略させていただきます。
16日は、八王子駅前8時30分集合で、中央自動車道~長野自動車道を走り、信州中野ICを12時過ぎに降りました。バスの車中で、今回の現地講座の講師の石井誠治先生から、いろいろな話をお伺いしましたが、写真を撮影できました2つだけを掲載します。
双子の実のサクランボ
果柄が1本で、果実2個が基部で、癒着しています。
果実2個を無理やり離してみました。
これは、花が咲いていた時に、メシベ(柱頭+花柱+子房のセット)が2本あったと考えられます。サクラと同じ仲間のウメでは、このような複数のメシベがあることを確認しています。サクラでは、八重先のフゲンゾウでは、メシベ2本が葉化して、普賢菩薩がお乗りになっていた白象の牙2本にたとえられています。従って、メシベが2本あることは、それほど不思議なことではありませんが、実際に、授粉に成功して実を付けたサクランボの実を見るのは初めてでした。果実栽培で人工授粉させた方が果実の付が良さそうに思われるので、佐藤錦には双子ができるのかなと推測して見ました。興味深く感じたので、写真を撮っておきました。
石井先生が、みどり湖PAの休憩時に、採集されてきた枝葉が5つ(ヌルデ、シラカバ、ウワミズザクラ、サンシュユ、ニオイヒバ)ありました。バス車中で回覧し、それぞれ、触ったり、匂いを嗅いだり、眺めたりしての名あてクイズがありました。その中で、ミズキ科のサンシュユだけ撮影しておきました。この見分けの特徴は、葉裏に黒い斑点があり、側脈が葉先に湾曲していることにありました。若い実がグミの実を連想させるのも特徴の一つでした。サンシュユは漢名では山茱萸で、茱萸とはグミのことですから、実の形が似ているのは当然ですね。
お昼のお弁当を、志賀高原から流れてくる夜間瀬川の河原で、川風で涼みながら食べました。河原は攪乱された場所ですので、帰化植物の宝庫でした。ニワウルシなどもありましたが、花を撮影できたのは、次の3花でした。
ムシトリナデシコ。ナデシコ科。ヨーロッパ原産。
【現地講座に参加して】
髙野 知子
山の自然学クラブ現地講座の「志賀高原に自然の声を聞きに行く」行事に参加させていただき、ありがとうございました。
現地講座には、過去に、志賀高原(石井先生)、木曽駒ヶ岳(小泉先生)、立山(小泉先生)に参加し、今回の志賀高原(石井先生)が4回目の参加となりました。
毎回大森先生の発想が楽しく、今度はどんな事をおっしゃるか、楽しみにしています。子供の冒険心とか、ドキドキ・発見とかを思いだし、子供のように自然と付き合う楽しさを感じています。
6年前の4月の志賀高原では、雪の斜面を雪に埋まりながら登ったり、おたの申す平では、溶岩のゴツゴツしたうえに木々が育ち苔や草が生え、その上に雪がかぶっていて、岩の割れ目に落ちる危険を感じながら、そこを渡ったり、日常では考えられない自然の出会いに、怖さ半分興味半分で、自然の中に身を置く楽しさを感じました。その中で、石井先生の植物、地層、植生の違いのお話が聞けて、今までと違った自然への見方が出来、感動しました。
木曽駒ヶ岳、立山では、小泉先生の何万年何十万年前の地層の動きと植物の関係のお話に感動しました。なんとなく山で見ていた岩の模様にも何万年何十万年の時の流れを感じられるようになりました。足元に咲いている植物も、厳しい自然の中でたくましく自然の力に逆らわず、工夫して生きているのに感心しました。
今回の志賀高原での現地講座では、ブナ原生林の素晴らしさ、ブナの世代交代の様子をみると、森は静かではあるが、こしたんたんと生き延びようとしている小さい木々の戦いを感じ、また木々の力関係を感じました。森はじっと動かないようでいて、ゆっくり動く動物のような気さえしました。ブナは子孫を残すために、考えて実を付け、発芽させ、確率よく世代をつないでいこうとしているのに感心しました。
志賀高原のゲレンデの草地の急斜面を下る大森先生の提案に思わずドキドキしました。子供たちが喜びそうに思いました。
知らないことが多いので、少しずつ楽しみながら、勉強させていただきたいと思っています。
石井先生、大森先生、会員の皆様ありがとうございました。また、参加させていただくのを楽しみにしています。
ブナの実
【山の自然学クラブの『志賀高原に自然の声を聞きに行く』に参加して】
宮川美知子
初参加の私たちを、親切に受け入れてくださりありがとうございました。バスの中からの座学から始まり、夜間瀬川でのランチ、瀧見学、東館山の高山植物園、カヤノ平自然休養林のブナの森、北湿原、鬼押出し園など盛りだくさんに楽しむことができました。
特に、ブナの森の世代交代の様子は人の世界の様に似て、静かに自然に任せる生命のあり方を、森から学んだように思います。また、奥深くに静かに佇む北ドブの湿原の様子は、植物群が周りの風を受けながらひっそりと息遣いをしているように感じました。
最後の鬼押出し園では、以前訪れた時より植物が豊富に火山岩を覆い、自然の力を見せつけられた思いでした。また、クラブの方々から鳥の意外な生態や、帰宅してすぐブログにまとめられた志賀高原で見てきた植物の説明など、本当に自然学がお好きな方々の集まりであると実感し敬服いたしました。本当にいろいろとありがとうございました。次回機会があれば、また友と一緒に参加して心身ともにリフレッシュしたいと思います。
【志賀高原に自然の声を聞きに行く】
川村利子
6月17日(1日目)
八王子駅に参加者全員が集合して中央自動車道を、途中釈迦堂に立ち寄りながら湯田中にむかう。車中で樹木医の石井先生の中央道の傍の木が枯れるお話をうかがいながら湯田中イーオンのスーパーでお昼のお弁当を調達して瀬川の河原でたべる。途中長野県では2番目の落差を誇る澗満滝に立ち寄り東館山に。
ここは湿原地帯で高山植物は色々と咲いていて景色も素晴らしいけれどゴーと取り囲まれるように虫の多いのには閉口した。ここでも石井先生の植物の説明をお聞きした。小さな池には3センチぐらいのサンショウウオがチョロチョロしていた。下山してクリスチャニアとリーベン小舎にむかった。
夕食後クリスチャニアで長谷川さん等ミニトークをお聞きした。
6月18日(2日目)
今日はカヤの平高原のブナ原生林を東コースから北ドブ湿原とぐるりと回る。
少し小雨模様である。ブナの森を歩くと腐葉土や落ち葉があるためフカフカしている。葉が硬くで分解されるまで時間がかかるので層が厚い。だから水を蓄える力が抜群で地下水になったり湧水になったりするとか、ブナの若木が茶色の部分と緑の部分があり2年目のブナです、ナナカマドはバラ科に属する、白樺とダケカンバの違い、急斜面は針葉樹林帯と言う説明等を石井先生から受ける。何も知らない私はすべて珍しいことばかりです。
見るもの聞くものすべてが新鮮である。
お昼は大森さんご自慢の手巻きずし。これまた豪快で効率よく手際がよい。お漬物、ソウセイジ、バナナ、ノリ何でもあり美味しく頂いた。カヤの平高原を後にして信濃川の源流である三段の滝に向かった。雨模様で滑りやすく滝のそばでは慎重に歩いた。
夜はリーベン小舎に全員が集まり、飲み会懇親会と皆さんのいろいろ楽しいお話をお聞きして夜の更けるのも忘れるほどだった。
6月19日(3日目)
朝から本格的な雨。リーベン小舎のかたずけの間バスにて小舎の周りを石井先生のお話をお聞きしながら回り、小舎じめが終わってから本白根のコマクサを見に行く予定だったが雨のため志賀高原自然保護センターにたちよりそれから田の原湿原に向かう。
木道が滑りやすいので気を付けるようにと石井先生の注意がある。溶岩の上に古木が茂り鬱蒼としている。大森さんがおたのもうす平の人跡未踏地はこんなところだそうで一度入ったら出られないので「助けてください。おたのもうします」と名前がついたと説明を受けた。私はおたのもうすという名は何か言われがあるのではないかと思っていたのでこのお話をお聞きして納得した。
お昼をレストランで残った食材を整理する形で済ませ、その間雨はどしゃ降りの様子である。ゴミを長さんの車に運ぶと長さんの車はごみでいっぱいである。20人の3日間のゴミはこんなになるのかとびっくりした。
それを長さんが一手にお引き受けしてくださって改めて感謝の気持ちでいっぱいだった。そこを出て鎌原観音堂に着くころには雨も小雨になり、観音堂をお守りしているご子孫の方に当時のお話を伺った。この観音堂の屋根はカヤぶきで50年に1度葺き替えるそうだ。先刻カヤ葺きとわら葺きのお話を石井先生にお聞きしたばかりだったので早速役にたったような気がした。
そこからすぐのところに鬼押出し園がある。よくもこれだけと溶岩のすごさに感心する。ここも何万年か先おたのもうす平のようになるのかなと想像した。ぐるりと散策して一筆啓上つかまつりのホウジロが盛んに鳴いているのを聞きながら鬼押出しを後にする。
実り多い3日間を終えて帰路に向かう。
大森さんの私の知っているところは全部案内します。志賀の自然を堪能して花の時期を縦横に回ります。自然をただ楽しみたい方はのんびりと、云々のやま学研へのお呼びかけに是非と参加させていただきました。
とても言葉では言い尽くせない素晴らしい3日間でした。お世話いただきました皆々様本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
【感慨深く志賀を】
宮川美知子
今回、初参加の宮川です。ブナの森、グリーンタフなど清涼感あふれる場所や
初めて見た地層に感慨深く接することができました。専門家のガイド付きというのも
行き届いています。その場で疑問をすぐ解決できるからです。皆様ありがとうございました。
そして大変お世話になりました。
【志賀歩き---御礼】
小林一義
大森様の企画で楽しく充実した3日間を過ごすことができました。
加えて、内容を素晴らしく盛り上げて頂いた、杉山さん、長谷川さん、名講師の石井さん に 、厚くお礼申し上げます。有難うございました。
参加者の皆さんの内外で経験されたお話しも大変参考になり、面白いものでした。
スキーでしか行ったことがなかった志賀高原の良さの一端を知り、私の年間の周遊コースのリストに加えました。
皆さん、元気に夏を過ごして下さい。
(参考)今頃の時期、特に湿原などの山歩きには、顔周辺を被う防虫ネットが必要と痛感しました(私は、顔が腫れるなど被害を受けました)。
ネット付き山用帽子も売ってはいるが、ホームセンターでネットだけでも買えるようです。参考までに。
【たいへん面白く、楽しい志賀講座でした】
小池鉄男
志賀現地講座「志賀高原に自然の声を聞きに行く」に参加させていただきありがとうございました。山の自然学クラブの総会に出席した時でしたが、大森さんの力をいれた企画説明とチラシをいただき、たいへん興味をもちました。
石井誠治さんと大森弘一郎さんの指導で、「志賀の自然を舞台に、インタープリターの知識と経験を習得する」というこの企画はたいへん魅力あり、是非とも・・・と参加した次第です。6月17日から19日まで、たいへん面白く、楽しい3日間を過ごさせていただきました。
私は過去2回、妻とともに熊の湯をベースに志賀高原を歩きまわったことがあります。その時は、志賀を全部見て歩こうと、いろいろなコースを歩きました。花と景色を楽しみ、夜は熊の湯温泉とホタルを楽しみました。でも志賀は広く奥深く歩ききれませんでした。
今回参加させていただいた志賀現地講座は、自然の不思議さ面白さを見、体感し、解説をいただき、私の自然を見る目がワンランクアップしたような気がします。たくさん知りたい、覚えたいと思いましたが、石井さんは「忘れてください」と言われました。「不思議さ、面白さ」の体感の積み重ねが大切なのでしょう。そうした中で覚えていくものかもしれません。
私は奥志賀も初めてでした。大森さん、石井さん、杉本さん、長谷川さん、ご案内とお世話をいただきありがとうございました。
車内講座
バスが八王子を出発するとまもなく大森さんの挨拶と志賀高原の地形・地質、グリーンタフ(緑色凝灰岩層)のお話し、石井さんの車内講座が始まりました。双子のサクランボの話、高速を走る車窓から目立つ枯れ松が最近増えてきたこと、人手不足と高齢化、お金不足等でこれらの枯れ木を伐採できずにいることなどの話は車内をあきさせません。日本野鳥の会会員でもある門司和夫さんの活動発表がありました。門司さんは、この3日間に何羽の野鳥に出会えるかなどの課題提起もされました。参加者総勢20名、各人がわくわくしながら志賀に向かいました。
「リーベン小舎」のこと
奥志賀の「リーベン小舎」はすてきな別荘です。ここは雪深いところなのでしょう、小舎はコンクリートの高床式です。階段を上がって玄関を入ると左手にみごとな木製テーブルを中心にリビングとキッチンがあり、玄関入って正面にはトイレとシャワー室が、右手には居間というか寝室があります。6人ほど寝られます。リビングを通過して奥を右手に入ると居間兼寝室があり風呂もあるのです。そしてリビングから梯子でキッチンの上に登るとやはり10人ほどの寝間があります。広いです。すべて板の間ですが、なんと床暖房なのです。大森さんと仲間のみなさんの共同別荘なのだそうです。
実は私は、ひなびた山小屋の古いテーブルで山料理を囲んで・・・というイメージを抱いていたのです。だから、料理の苦手な私は、大森メインシェフの指示に従ってお手伝いする積りでいました。ところがなんと、初日(17日)の夕食は、杉山シェフのボリシチでもてなしていただきました。うまいのなんのって!しかも飲み放題で大満足の夕食パーティーでした。
これらの食材は、私たちが夜間瀬川の河原で弁当を食べている間に、大森さんと杉山さんが買出し準備したものです。大森さん、杉山さん、長谷川さんの“もてなし”の気持ちが伝わってくる初日の夕食パーティーでした。
引き続き食事のことにふれます。2日目の夕食は大森メインシェフの「ほうとう闇鍋」をいただきました。これも実に旨い!食いすぎるほどに戴いてしまいました。もちろんアルコールの方も。そして2日目の夜はクリスチャニア宿泊組が小舎に移動してきて夕食後の交流会です。
参加者全員が飲みながら自己紹介と一言発表を行いました。高尾の森づくりの会の先輩、松川信子さんがオカリナを披露してくださいました。
奥志賀ペンション「シャレークリスチャニア」
第1日目の夜は「シャレークリスチャニア」に移動です。クリスチャニア宿泊組のみなさんと一緒に談話室にてミニトークです。長谷川さんのパワーポイントを使った「志賀の紹介」を写真と解説をしていただきました。これがクリスチャニアに宿泊し、自然観察に参加したお客さんを対象にミニトークを行うというインタープリター活動のまとめのひと時なのでしょう。クリスチャニアは洒落れたペンションです。2階の通路には大森さんの撮った横長の雄大なヒマラヤの空撮写真が展示されていました。いずれ泊まってみたいと思いました。
早朝散策
早く目覚めたので小舎の周りを歩いてみました。この森はシラカバを中心に鬱蒼としていますが、結構明るいのです。シナノキの巨木もあります。2日目の朝は少し雨が降っていましたが探検してみようと思い小屋を出ました。静かな雰囲気なのですが小鳥の声がいっぱい聞こえます。アカハラとホトトギス(?)と・・・あとはわかりません、いろいろな鳥たちです。元気な声です。みなさんはまだ小舎で寝ていますが、この時間、森の中で小雨の森を歩いているのは私だけです。別荘地ですから、遠くに別棟があるし、車の通れる道ですが、左に曲がり右に曲がり、迷ってしまいそうな不安を感じます。緑いっぱいの迷路みたいです。
時間を違えて、数人で石井誠治さんに「朝食前の自然観察」をリードしていただきました。小舎前のミズナラの枝に(手の届く様なところに)小鳥(エナガ?)の巣を発見しました。白く染まったマタタビの葉、コマユミの白い花についても解説していただきました。マタタビの葉の白色は花にみたてて虫を呼びます。コマユミはニシキギ科です。庭木として使われる翼のあるニシキギはコマユミの変異したもの。コマユミはまさに野生のものです。小沢征爾さんの別荘前でオトシブミの不思議な仕事を発見しました。
ミズナラの葉に卵を産みつけ、その葉を筒状に丸めています。その葉が落ちて枯れた状態を幼虫が食べるのだそうです。(そうなんです。小舎からほど近くの隣に小沢征爾さんの別荘があるのです。小沢さんも志賀に惚れ込んで毎年(?)地域の方々とミニコンサートをひらいているそうです)小舎の入口近くに、白いハルジオンに似た小さな花を房状につけた膝丈の花がいっぱい咲いていました。「この花は?」の質問に、「フキの雄花です」との石井さんの答え。みんな、フキノトウがこんなに大きくなることにびっくりしていました。
地衣が付いたブナは地位が上がる、苔むしたブナはコケる。
2日目は雨です。バスで奥志賀別荘地からさらに奥のカヤノ平へ、そしてブナの原生林から北ドブ湿原へと歩きます。小雨降るブナの森はしっとりしています。いろいろな鳥の声が聞こえます。石井さんの解説のもとゆっくりとブナ林を登ります。ブナの巨木、老木、若木、そして2年木、萌芽なども見られました。
元気なブナの幹には地衣類が模様をつけますが病弱なブナの幹は苔むしていました。いずれコケるのだそうです。ベニバナイチヤクソウ、ギンリョウソウ、ユキザサ、ツタウルシ、エゾユズリハ、コミネカエデ、ヒロハツリバナ、ヤマウルシ、ウワミズザクラその他いっぱいの植物が観察でました。北ドブ湿原では、ルイヨウボタン、リュウキンカ、ハルガヤ、ギョウジャニンニクなどが見られました。北ドブのあずま屋で、大おにぎりにのりを巻き、みんなでお新香やオカズを分け合いながら食べた昼食休憩は楽しいものでした。
「女性の方はハルガヤをつまみとってポケットに入れて帰ってみてください」石井さんがいいます。男の私もポケットにいれました。小舎についてから取り出すと、なんともいい香りがするのです。ハルガヤ香水です。
大滝を見、雑魚川の谷を見下ろしました。谷底はグリーンタフなのだそうです。グリーンタフとは1600万年以上前の海底火山灰がたまった層状の緑色火山灰層のことです。その頃はこの志賀が海だったのか、それとも、プレートテクトニクスによる南太平洋の海底から運ばれてきた付加体なのか私の中に疑問が残ります。いずれにしても隆起し、その後長年かけて浸食され、川底に姿を見せてきたものなのでしょう。
ハリギリの変種?発見
3日目の早朝でした。最終日です。晴れればいいと思いながら、一人で散策に出ました。エゾハルゼミが鳴き出しました。少し日が差し始めています。これはいい、晴れるかも・・・と喜びながら、エゾハルゼミを捕まえてみようと思い、ゆっくりと道の両側の森をのぞきながら歩きました。するとハリギリの中木を見つけました。幹にいっぱい刺を着けています。さらに先へ歩きました。セミはいないかと潅木の中を覗きました。するとまた、刺いっぱいの木を見つけたのです。ところがびっくりしました。このハリギリは葉の形が違うのです(写真)。
セミは諦めてハリギリの葉を採取して小舎にもどりました。石井さんもびっくりしておられました。「どちらもハリギリの葉ですね。葉の形に方程式はありませんので、このような変化もあるのでしょう」と言われました。
美味しい朝食を頂いた後は帰り支度です。いつの間にか外はセミが鳴き止み雨ザンザン降りの天気にかわっていました。
岩を抱くクロベの原生林(志賀)と鬼押し出しの奇岩怪岩(浅間山)
三角池を囲むクロベの原生林に案内していただきました。田の原湿原から遊歩道を蓮池方面に少し戻ります。いろいろな植生がみられますが、なんとクロベが大きな岩を抱くようにして根を伸ばしているのです。志賀山の噴火で押し出された岩石がゴツゴツしていたのでしょう。種子の着生が難しい岩屑地帯に地衣類や苔が付着し、次に草本が生育した、そしてその上に風散布の針葉樹が着床したのでしょうか。岩の隙間には日光があたらず土壌も流亡し根をはれません。だから、樹木は岩石の上に生育していったのでしょう。大森さんのガイドに納得です。遷移の不思議さ面白さに感服でした。
そして、最後の浅間山(嬬恋村)の鬼押出にご案内をいただきました。1783年の浅間山の噴火による溶岩巨岩が押し出されたもので、凄まじい自然の力を感じました。
志賀の岩を抱いたクロベと結びつきます。5万年以上前の志賀山の噴火も鬼押出のような状態ではなかったろうか。230年前の浅間山の噴火あとが、さらに長い年月をかけて志賀高原のような、落ち着いた奥深い自然を醸し出すのかもしれません。
まとめ
3日間の講義はたいへんよかったと思います。大森さん、石井さんの講義と案内、お世話係りに徹していただいた杉山さん、長谷川さんに改めて感謝申し上げます。また、野鳥観察リーダーの門司さんありがとうございました。3日間に観察確認できた野鳥は34種でした。帰路の車内での感想交流に語られていましたが、このような企画に「また参加したい」「インタープリターに参加したい」の声も寄せられています。
【志賀高原インタープリター活動」の長谷川です】
長谷川博文
この時期の、雨に濡れしっとりした志賀高原は如何でしたか。晴天時と違った趣です。
低い火山が凸凹した地形。戦後、この緩やかな傾斜を利用し志賀高原はスキーで発展した所です。
しかし、グリーンシーズンも魅力一杯です。火山で出来た山、草地、湿原、地塘、池、渓谷。其処に生育する山地から亜高山帯の植物たち。ブナ、ミズナラ、クロベ等など。
ウワミズザクラが満開でしたね。又、雨で余り見られなかった昆虫たち。熊にはお会い出来ませんでした。しかし、多種の野鳥の囀りが聞かれました。
余り広くないエリアで、四季を通じ手軽にこれだけ豊かで多様な自然環境が観察出来、歩くに楽しい場所は類を見ないと思います。
クロベが多く見られた場所は、信大自然探勝コースで志賀のメインコースです。お見せしたい志賀高原の自然のほんの一部しか案内出来ず残念でした。
夏は都会から抜け出し涼しい中、周囲の緑に囲まれ最高の気分になれます。さて、今回は石井誠治先生のインタープリテーションで植物の形態、生態の話を中心に自然の仕組み(生態系)や地形の形成過程の推理等など多くの学習が出来ました。
又、インタープリテーションの手法面で非常に参考になりました。大森会長からはシェフの腕前だけでなく、自然の見方、考え方の示唆を戴きました。何時もの発想、行動力と大らかさには感服です。
杉山さんの技術者らしい緻密さと謙虚さ、又、調理の腕前に感心しました。
三方のお陰と、参加された紳士、淑女の皆さんの協力で進行出来た事に感謝して居ります。
8月1日~15日迄、シャレークリスチャニアを拠点にインタープリター活動を行いますが、お客は夏休み、避暑等でクリスチャニアに宿泊する方達で、志賀の自然を案内し楽しんで戴く中で、自然の姿、営みや、自然と人との関係等を気付かせたり、お話をする活動です。
先ず、志賀の自然を知り、楽しみ、得た感動を人と共感したい、伝えたいという気持ちが前提です。マイ・フィールドにする最適地です。
ネイチャーガイドウォーク時の話のレベルは小学生高学年位にて。
ミニトークのテーマは、自然に関するもので有れば任意です。
車内で配布しました資料を参考にして下さい。不明点、知りたい事が有れば遠慮なく下記へご連絡下さい。
大森さん、石井さん、今、ガイドの出来る方も始めは人を引きつける話は出来なかったと思います。現在の私がそのレベルです。そんな中で、どうすれば良いか、何を学べば良いか等を考え実行する中でのみ力が蓄積され成長してゆけます。
先ず一歩を踏み出して下さい。先輩達が隣に居てアドバイスして呉れます。
クリスチャニア殿と打ち合わせし、スタッフの宿泊費を1日~15日迄、1日2名迄半額の5000円と決めて居ります。申し込み者のうち、ガイドウォーク・ミニトーク共出来る方を優先し、体験希望者、活動に興味有る方も受け付けています。
大森シェフのリーベン小舎はアルコール付き宿泊4000円で5日~12日迄開店しています。
2泊3日以上で希望日を決めお申し込み下さい。先着順です。
追)グリーンタフの件、タフのスペルを聴かれましたがその時忘れていましたので、今お伝えします。スペルはTUFFで凝灰岩の事。故に緑色凝灰岩です。凝灰岩とは、火山砕屑岩の一つで、火山灰・火山砂・火山礫などの火山噴出物が、水中、又は地上に降下して集積・凝結して出来た岩石と言われます。
連絡先 長谷川博文 h-k-hase@jcom.home.ne.jp
大滝上部のグリンタフ
【志賀日誌】
大森弘一郎
6月17日~19日の3日間、お世話様でした。
帰路のバス中で、楽しかったという感想を頂き有り難かったですが、実は一番楽しんだのは私だったと思っています。こういう行動をしたかったのです。「無数計画の中での柔軟対応」、実は私たちは平素の生活の中でこれをやっています。今回はこのようにいつもの生活の如く平常に過ごしたかったのです、形式的に作られた計画では無く、臨機応変に身をかわす行動を気の合う多人数の仲間とやってみたかったのです。
これを支えて下さった、石井さん、杉山さん、そして皆さま有難うございました。
実は「無数計画の中の柔軟対応」(無計画ではなく無数計画です)で進めましたが、安全幅の中で計画の中心を上手く辿れたと思っています。これは「無計画ぶっつけ本番」とは少し違います、本当は後者の方が理想です。
幸い私の昔の仲間、一人の師を中心にして集まる仲間が支えてくれている、小舎という環境を使うことが出来ました。その中で皆さま上手く使って下さいました。初めて20人の弁当を作ってみました、予測より少しかかって20人のお握りに40分かかりました。昼の手巻き寿司のやり方はだんだん上手になって来ました。色々具を用意して見ましたが、何が旨かったでしょうか。今度はおたの申すのまが玉の丘か、四十八池で板前をやって見たいと思っています。
コースの選択は、天候の条件の中では上手く選べているように思いますが、いかがでしたでしょうか。志賀高原にはもっと素晴らしい所が一杯あります、次の計画、或いは個人山行でさらに探索下さるようお願いいたします。
夕飯の鍋は、あの大土鍋が始めて12人のための活躍をしてくれました。あれでも一応考えて,火の通りにくいものは別の鍋でだし汁で煮ておいて、野菜、肉、アスパラ、味噌と順を考えてぶち込んだのでした。思っていた以上にうまく行きました、うまく行かないひどいものにならず幸いでした。杉山さんのボルシチも、野菜・ハムエッグの朝食も良かったし、面白い生活が出来ました。
クリスチャニアのメンバーをお招きした、宴会も愉快でしたね、大人の人数では、実はあの小舎の最高記録です。イーオンで思いついたスイカと、石井さんの講義のサクランボが旨く行きました。
ブナ林も、北ドブも今回の収穫です、昔見た小地谷のブナ林や、白神のブナ林よりも素晴らしいものが有りました。次回は秋山郷にも行ってみたいです。
今回は石井さんのインタープリターから多くを学ぶことが出来たと思います。一般的に言うなら、我々のインタープリターに石井さんレベルを求めても無理です。ですが、やって見る気持ちと、親切心と、工夫があれば、あとは自分の過去体験を使って話と行動を紡ぎ出せば何とかなります。もちろん知識は助けになりますが、やる気持の方が大切だと私は思います。今まで自分が生きてきた経験に教わった知識を織り込んで、あとは他に役に立とうと思えば充分だと思います、志賀高原はそれに恰好のフィールドです。
世の中は、プロバイダー(提供するヒト)とアクセプター(受けるヒト)がいて成立します。自分達は時に応じてそれぞれの立場になっています。
今回の私の行動には、「自然の中でのプロバイダー」が増えるという目的が含まれていました。おそらく目的は達成できたと信じます。インタープリターというのはまず踏み出すことで始まります。やってみましょう。
志賀のフィールドでの場合、この夏8月5日から12日、私はあの小舎に泊まります。この間に小舎においで下さればサービスが出来ます、今回の食い物の余りを消化しましょう。これ以外の時、数名集まって下されば、お付き合いします。長野からのレンタカーで行動するのが便利です。5人~9人で新幹線とレンタカーで小舎泊まりというのは一番楽ちんです。
今回お判り頂けたと思いますが、志賀高原は大変に優れた環境資源のあるフィールドです。またそこを使ってインタープリター行動をするのは、大変に楽しいことです。
インタープリターというのは、我々が手近に出来る利他の貢献作業です。この面白さを知り、味わって頂きたいと思っています。 では次回に。
【準備記録・①志賀現地講座にご参加の皆さま】
地図をお送りします。
今度はaからrまで読めると思います。普通志賀高原の地図を見るときfからmぐらいを見て理解しようとしますが。この地図のように見ると、ここがどのような地形なのかよく判ります。上下に長い山塊の真ん中に湯田中から⇒の如く這い上がり、その中心を縦に作られた道で中を自由に移動できるようになっています。eの周囲にあるHがグランフェニックス、Pがクリスチャニア、Cがリーベン小舎です。私は車の行動力を利用して出来ればabrと行きたいと思っています。石井さんはhの東館山高山植物園、kの信州大学自然園を考えています。長谷川さんはfの山頂の稚児池がお勧めです。うまくやりましょう。
今回Gメールを作ったとお話しました。今までは山の自然学クラブの会員メールを使って全員に送っていました、今回からは参加者だけに送ります。入っているアドレスが変わっている可能性があります。今回のメールが着かない方には、重要情報の届かない可能性があります。長さん川村さん、門司さん、これがついていたら返事を下さい。他の方もなるべく返事を下さい(それ以外に届いたことの確認が出来ないのです)。大森
【②資料】
志賀高原に自然の声を聞きに行く 山の自然学クラブ現地講座にご参加の皆さまへ
(2013年6月17日~19日)
1: 7・8・9日と杉山さんと現地に行ってきました。レンゲツツジとコマクサが少し早い。東館のケーブルは8日から動くようになりました。道は全て開通しています。カヤの平はブナの素晴らしい所でした。限られた時間内でどこを選ぶか工夫します。色々の案が考えられますが道中のご希望と天候により決めたいと思います。
2:参加者は以下の通りです。小屋泊とクリスチャニア泊について、ご希望の通りになっているか確認してください。
(小舎泊):①石井誠治、②大森弘一郎、③杉山顕一、④長谷川博文、⑤小林一義(清瀬かずよし)、⑥山元泰夫、⑦酒井展弘(京都のぶひろ)、⑧小池鉄男、⑨斎藤友護(埼玉)、⑩松川信子、⑪木村隆男(たかお)、⑫門司和夫、
(クリスチャニア泊):⑭川村利子、⑮池野芳幸(長崎)、⑯津田麗子、⑰宮川美知子、⑱高野信弘、⑲高野知子、⑳谷口良典(よしのり)、⑬長百合子、
3:集合は17日8時30分、JR八王子駅の西口です。案内板に従って歩き、階段を上がって改札を出て西口の階段を降りたところがロータリーになっています。その対面ぐらいに小さいバスが止まっているのが見えると思います。
4:小舎は通常の食事に必要なものはそろっています。敷布団掛け布団は人数分ありますが、使い慣れた寝袋が良い方は、お持ち下さい。シーツは個人用をお持ち下さい。枕が足りません必要な方はお持ち下さい。スリッパが人数分ありません、必要な方はお持ち下さい。
5:天気に関しては何ともコントロールできませんので、雨具のご用意はお願いします。
6:バスの中から講座を始めることが出来ます、発表したい方はどうぞご準備下さい。資料は20枚入用です。
7:17日の夜には食事後、希望者がクリスチャニアの談話室に集まってミニトークをやります。話したい方はお知らせ下さい。18日は食事後全員小舎に集まって飲み会をやります。この送迎はバスでやります。
8:小舎の部屋は、東・西・2階の3つです。西:5人、東:5人、2階:女性1人、男性1人にします。「夜中梯子から落ちる心配のある方」は、おっしゃって下さい、下の部屋にします。2階は広いです。
9:小舎の17日の夜は、杉山メインシェフのボルシチです。18日夜は大森メインシェフのほうとう闇鍋。
18日の朝はパンとハムエッグ、ヨーグルト、サラダ。19日の朝はご飯と闇シチュー。
10:17日の昼は湯田中のスーパーでお買い下さい、志賀から流れる夜間瀬川の河原へ行きます。雨だったらイーオンの近くに3つ食堂があるのでそこにします。
11:クリスチャニアの費用は宿泊・朝食・夕食が支払い済みです、しかし夕食にセットで出る飲み物以外のアルコール類は各自でお払い下さい。
当日の環境に合わせて、有効な動きをするよう努めますので、ご協力ください。
12:下見を通して色んなことが判りました。①コマクサにもわたスゲにもは少し早い、②カヤの平が思っていた以上に良い。③大滝は良い、それによりA案・B案を考えてみました。これを基本にして、天候などの臨機応変の変更を加えます。
(A案)
17日:八王子(8時半)→中野→湯田中イーオンで買い出し(大森、杉山)、その間、夜間瀬川の河原で食事(イ-オンで弁当を買う)→閒満瀧→一沼→高天原→東館山→高天原→奥志賀(クリスチャニア下車8人、小舎へ)。または大滝に行くことも考えられる。●大森または杉山が(一人)奥志賀の小舎に先行して準備(鍵、水、飯炊き、料理しこみと料理、雨戸、床暖、風呂、買い出し品の配分整理)。夕食は前記。夕食後希望者はクリスチャニアへ、ここでミニトーク。弁当準備。
18日:①大沼池から四十八池を通り熊の湯へ、または ②おたのもうす平と東館山。夜は全員の懇親飲み会(小舎)
19日:早起き朝食後、白樺苑路(その間に小舎じめ、大森・杉山、クリスチャニア迎へ)大滝と雑魚川→カヤの平→飯山へ下り、豊田飯山から高速道路→八王子(9時予定)、帰りを急ぐ方のために途中新幹線の駅に寄ることが出来ます。
(B案)
17日:八王子(8時半)→中野→湯田中イーオンで買い出し(大森、杉山)、その間、夜間瀬川の河原で食事(イ-オンで弁当を買う)→閒満瀧→一沼→おたの申す平→奥志賀(クリスチャニア下車8人、小舎へ)。●大森または杉山が(一人)奥志賀の小舎に先行して準備(鍵、水、飯炊き、料理しこみと料理、雨戸、床暖、風呂、買い出し品の配分整理)。夕食は前記。夕食後希望者はクリスチャニアへ、ここでミニトーク。弁当準備。
18日:カヤの平と大滝と雑魚川のグリンタフ。夜は全員の懇親飲み会(小舎)
19日:早起き朝食後、白樺苑路(その間に小舎じめ、大森・杉山、クリスチャニア迎へ)→のぞき→横手山→白根山へ、本白根のコマクサ→草津→鬼の押し出しから高速道路→八王子(9時予定)、帰りを急ぐ方のために途中新幹線の駅に寄ることが出来ます。
以上が報告文集ですがアプロードの易しい所だけを写しました。写真その他、一部が未だです、順に加えて行きます。
まず奥志賀の素晴らしさの一つ、お花畑の中に寝転がれること、ここには蝶々もきます。
チョット白根まで足を延ばすとコマクサの群落や寒冷期の痕跡の亀甲池
ヤマオダマキを下からのぞくと・・・、アザミに止まるヒョウモンチョウの羽根には奮戦のあとが。
ブナの幹に付けられた熊の爪痕は彼の大きさを示しています。これは縄張りの誇示。木道のわきに遊んだ跡があります、運が良ければ会えます!。
志賀高原を広く眺められるように地図に手を入れました。ここの全てが私たちの遊ぶお庭です。
下のrは本白根のこま草の群生地。上のaは萱の平の湿原とぶなの原生林で、この間を道が通っています。この車道を中心に、貴重な自然が点在しているので、移動の仕方を工夫すれば実に多くの体験を得ることが出来るのです。地図の中心の奥志賀にH・P・Cとありますが、ここが私たちの基地です。
8月1日~15日に地図のPにあるシャレー・クリスチャニアにおいで下さい。
NPO法人・山の自然学クラブの計画がこのほか色々あります、どなたでもご参加になれます。
【志賀高原に自然の声を聞きに行きます】
2013年6月17日~19日
山の自然学クラブの理事の石井誠治と大森弘一郎の指導で、志賀の自然を舞台にインタープリターのための知識と経験を習得します。花の時期を縦横に回ります。大森の知っている良い所を全部ご案内したいと思います。夏のインタープリターメンバーの杉山顕一もお世話をします。
8月1日から15日にはシャレークリスチャニアを基地にして自然学教室をやっています、ここにお泊りになってお好きにご参加ください、どこにでもご案内します。
6月の計画は2泊3日、東京からバス、バスの内部では座学。天候に合わせて行動しますが、行こうと考えている候補地は
浅間山の鬼の押し出し、本白根のこまくさの群生地、横手山の絶景、笠が岳、田の原湿原(レンゲツツジの満開の時期)、信州大学自然園、おたのもうす平のくろべの原生林、東館山の高山植物園、焼額山と稚児池、雑魚川と大滝・グリンタフ、ブナの原生林、萱の平、白樺コース。これらをバスで効率よく移動します。上の地図をご覧ください。
宿泊は小舎かシャレー・クリスチャニアです。料理のシェフは大森メインシェフ。昼食は大森自慢の手巻きずしです。
日程:6月17日~19日、集合:八王子駅西口に17日8時30分 解散:同駅19日9時の予定、
申し込み:zero@qb3.so-net.ne.jp 大森
定員(小舎泊):20名、申し込みは先着順であと一人です。
現地参加:18日のみ出来ます。
(実施責任:山の自然学クラブ大森弘一郎)